今年も雪解け前から、冬眠していた業種(屋根葺き業者)が動き出した。
先日のセールストーク:もう少ししたら忙しくなるので、この暇なときに屋根の葺き替えをしませんか?
と言う『文句』で始まっている。*とても忙しくなる様子はないのが現実。
冬期間全く収入の無かった、業種で何処かに救いを求めないといけない業種なのです。
業者の事情を読みとり、施主は交渉に応じないと失敗する可能性があります。
各支店には、見せるための商品を多量に積んでいます。
しかしその商品は、見せるためのもので、決して販売するものではないと思っても間違いは
ありません。中に傷物の山がパレットの上にあれば補足用の品物です。
つまり小口では、多少その商品の中の物を納品するだろうが!!
多くは、産地から直送すると思っても間違いない。運送費の節約です。
よく聞きますが、見本を貰って漏水試験をしてみて非常に良かった。
そんな話を良く聞きます。
せっかくその試験をしても、見せるための品物であったのでは「労して効なく」と言うことになる訳です。
昨年調査した古民家の実例です。
新築されたのは約70年前、次に葺き替えた時期は40年前、最後の葺き替えは昨年。
この家の、瓦を調査してみると
70年前の瓦販売店の言い分:瓦を生産するところが倒産したので混合した品物の納品になると
言ったそうです。
石州瓦が各種混在したものでした。無論大きさもまちまちで反りも大きく、厚みもまちまちです。
次の40年前の瓦。
半分は、一等と言われるもの。40%は当時の5等相当の品物に一等の検印のあるもの。残りは屑に近いものも含まれ上薬は変色して艶が全くないものもありました。
最後の昨年(2012年)は、60%が契約時示した品物。
40%は釉薬が20年前と思われるもので土も契約時の製品より粘質の強い粒子の荒いもの。
で見本に劣るものでした。(何れもJISマークはある)
*JISマークについては、省略します。
こうしてみると、100年前と殆ど瓦の販売は如何わしいものと言わざるを得ないのです。
古民家のこの実例にも表れているように、瓦業界はこのような歴史を「積み重ねてきた」業種なのです。
特に広島県北は、島根県に隣接し石州瓦の産地に近い。石州瓦で葺いた屋根が多い訳です。
古民家の特徴である(赤褐色)の屋根がみられる。(瓦の種類については省きます。)
またこの事が建物の寿命を縮めることもある。
これからも、この地域を継続して「調査」を続けます。
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次に窯元から直接購入して、窯元指定の施工者に葺いてもらう方法が一番良いと
思いますが、これまで経験がないので自信を持って紹介できません。
実際、ご経験のある方がおられましたら、「コメント欄」で紹介願えれば幸甚に存じます。
では これで
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